直線の方程式 変数をx,y |
y=dy/dx*(x-rx)+ry (y-ry)*dx=(x-rx)*dy y*dx+rx*dy-ry*dx=x*dy 今 e=rx*dy-ry*dxとして y*dx+e =x*dy |
e=rx*dy-ry*dx | 軸と上下左右どちら側で交わるかとか距離のオーダが判ります |
↑ | yc e の符号と dx,dyの符号でxc,ycの上下左右の関係が判定可能 |\ この原理は、内外判定等に応用出来ます。 |φ\ | X |rl/ \ |/φ \xc 0+----------+-->x | |
x軸 と交わる点xc | xc= (rx*dy-ry*dx)/dy= e/dy |
y軸 と交わる点yc | yc=-(rx*dy-ry*dx)/dx= e/dx |
原点迄の距離rl | rl = e / √(dx^2+dy^2)
求め方 rl= xc * cosφ ここで cosφ= yc/√(xc^2+yc^2) = xc * yc / √(xc^2+yc^2) =e^2 / (dy*dx)/√(e^2/dx^2+e^2/dy^2) =e / √(dx^2+dy^2) |
応用 | |
線分が交わるか? |
片方の線分が水平で始点が原点になるよう回転変換+平行移動し、も う一方の線分とx軸がどこで交わるかを求めて判定する方法 まず全体の平行移動によって 片方の線分の始点を原点として 原点からsx,sy迄、 もう一方が 点rx,ry nx,nyとします。 sx,syをベクトル積(回転x拡大)すると sx,syは sx'=sx*sx+sy*sy sy'=sx*sy-sy*sx =0 つまり sは原点からsx'迄の水平線 もう一方のy座標は ry'=rx*sy-ry*sx ny'=nx*sy-ny*sx ここで ry',ny'の符号が違うという条件でフルイ別けします [例:(ry'*ny')>0 なら交差しないとする] この条件を満たした場合(つまりx軸と交差するなら) もう一方のx座標も同じように変形して ( dx = nx-rx ; dy= ny-ry ) rx'=rx*sx+ry*sy nx'=nx*sx+ny*sy dx' = nx'-rx'=dx*sx+dy*sy; dy' = ny'-ry'=dx*sy-dy*sx; x軸 と交わる点 xc= (rx'*dy'-ry'*dx')/(dy') =rx'-ry'*dx'/dy'が 0<xc<sx'なら交わると判定されます xc=(rx*sx+ry*sy)-(rx*sy-ry*sx)*(dx*sx+dy*sy)/(dx*sy-dy*sx) xc=(sx^2+sy^2)(ry*dx-rx*dy)/(dx*sy-dy*sx) xc=sx'(ry*dx-rx*dy)/(dx*sy-dy*sx) 結局、e0=(ry*dx-rx*dy)とe2=(dx*sy-dy*sx) を求めて 0<e0/e2で e0/e2 < 1なら 交差という判断をする事になります 0 < e2 なら e0<e2 および 0<e0 0 > e2 なら e0>e2 および 0>e0 と符号だけの判断で済みます(サンプル) このe0/e2で交点の位置の線分上の比を得られますから、 e0.e2から sx*e0/e2 sy*e0/e2 と元座標での交点の位置が得られます Fussy's HOMEPAGE クリッピングについてはこちらにキレイにまとめておられます |
線分が近くか? |
これも色々あるのですが多いのは 1)線分の始点終点で出来る長方形が交わるか? 2)線分が収まる円を描いて円同士が交わるか? 3)片方の端点から線分との距離2組みを求めて短い方 の3つくらいかな? 1)は判断を並べれば良いだけ しかし、分岐が入るとCPUは遅いので、 アセンブラレベルで大小比較結果(CF)を集めてまとめて比較するような工夫が必要です。 2)円同士が交わるかは、中心同士の距離を求めて双方の円の半径の 和(線分の長さ合計/2)との大小比較します。 hypotenuse を荒く、誤差分を安全側に判定れば(分岐予測のミスでペナルティを払うCPUでは) 1)より高速です。 3)は線分の交差判定の初段と実は同じ計算をします。 これ使うなら素直に交差判定した方がマシ |
マウスが線分の上にあるか? |
GUIの為に、必要な処理です。 マウス座標をp0 線分が点p1,p2を通るとして rx:=p1.x-p0.x , ry:=p1.y-p0.y dx:=p2.x-p1.x , dy:=p2.y-p1.y まず p1,p2で指定される図形の内側かどうかを判定し、それに 合格すれば 直線迄の距離が十分小さい時に線上と判定する 1)4角形の箱内に入るかどうかを判定する方法は if dx>0 then begin {箱になければ次の判定に飛ぶ} if rx<0 then continue if rx>dx then continue; end else begin if rx>0 then continue; if rx<dx then continue; end; if dy>0 then begin if ry<0 then continue; if ry>dy then continue; end else begin if ry>0 then continue; if ry<dy then continue; end; 2)中心を通る円内に入るかどうかで判定する方法は、 (dx2+dy2)/4> | (p2+p1)/2-p02|2 (dx2 + dy2) > ( (p2.x+p1.x-2*p0.x)2+(p2.y+p1.y-p0.y*2)2 ) (dx2 + dy2) > ( (rx*2-dx)2+(ry*2-dy)2 ) 計算量は多いが分岐が少ないので 最近のCPUでは検討に値する ただし2乗を使っているので、整数演算では桁溢れに注意 直線迄の距離は (rx*dy-ry*dx)/√(dx2+dy2) この絶対値が1〜2 なら線上であるとする。hypotenuseの高速近似 dlen=hypot(dx,dy) if abs(rx*dy-ry*dx)<dlen*2 then 線上 その他に直接線分と点との距離 を求める方法もあります |
多角形の外側か中か |
点 q を指定し 点p配列で指定した多角形の内側かどうか? 方式1 交差回数法: 点qから直線を引き、多角形と何度交わるか 方式2 巻付判定法: 多角形をゴムに換えたら点qに巻付くか? =点qから見て多角形の線分を順に追いかけてゆくと1回転以上するかどうか 全く違う種類に見えるこの2つの方法は、効率を追いかけるとプログラムは 殆ど相似になる。 どちらも 多角形pを-qだけ平行移動し、原点を基準に考える 方式1 交差回数法:y軸と交わった時の符号が正ならインクリメント 線分が y軸と交わるかどうかは 線分の始点終点のx座標の符号が違うかどうか その座標は yc=-(rx*dy-ry*dx)/dx 符号だけ見れば良いので e=(rx*dy-ry*dx)と dxの符号だけで判断 つまりdxとeの符号が同じならinc 方式2 巻付判定法: y軸を左から右に移動して交わった時、上ならインクリメント下なら デクリメントとする。右->左ならその反対とすれば1回転すれば±2 になり 巻き付かない時はゼロとなる。 y軸と交わるかどうかは 線分の始点終点のx座標の符号が違うかどうか で上と同じ、 その座標は yc=-(rx*dy-ry*dx)/dx 左から右に移動してるかどうかは dxの符号を見る 上か下かは ycの符号を見る dxの符号で反対にするという事は e=rx*dy-ry*dx の符号だけでインクリメント・デクリメントす れば良い事が判る。 方式2 巻付判定法には色々な実現方法が考えられる 1)素直に頂点の角度差を求めて(atan2で)それを加算する ニフテイ HGH02363 渡辺 義則 さんのアイデア 浮動小数点で座標を持っていれば atan2は比較的高速に 計算出来るのでそう遅くはない。atan2に精度は要らない ので高速なのを自分で作れば良い (整数版の高速なのはここ) 2)平面をqを中心として上下左右で4事象に分割し a b c dとする a->b b->c c->d d->aと移動すれば+1 a->d b->a c->b d->cと移動すれば-1 a<->c b<->dと移動すれば どっち側を移動したかを交点計算 して+2 または-2する 余計に複雑にしたようだが 4角形が多い場合には +1 -1され るだけで交点計算されないので 高速になるメリットがある。 交差回数法は Ray-Intersection Method と呼ぶらしい http://www.imel1.kuis.kyoto-u.ac.jp/research/review/1997/HiLevelVision/node123.html 巻付判定法 は勝手に私が名付けたものだ。だから検索しても出ないだろう。 自分で考え出した方法だが先人が居るのなら知りたい |
図形の平行移動 | (x0,y0)だけ平行移動
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原点の回りの回転 | 回転角度をrとして一時変数w,c,sを用意し
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円弧上の点2点と半径 | 中心座標(Xc,Yc)
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3点を通る円(Xc,Yc) |
G=( y2*x1-y1*x2 +y3*x2-y2*x3 +y1*x3-y3*x1 ) Xc= (x12+y12)*(y2-y3)+(x22+y22)*(y3-y1)+(x32+y32)*(y1-y2)/(2*G) Yc=-(x12+y12)*(x2-x3)+(x22+y22)*(x3-x1)+(x32+y32)*(x1-x2)/(2*G) |
3点が1直線上にあるか |
x1*y2+x2*y3+x3*y1 -( x1*y3+x2*y1+x3*y2)=0 x1*(y2-y3)+x2*(y3-y1)+x3*(y1-y2)=0 | |
2点を通る直線 |
(x2-x1)*y = (y2-y1)*x+(x2*y1-y2*x1) (x2-x1)*y -(y2-y1)*x-(x2*y1-y2*x1)=0 | |
2点の中点を通りそれに直行する直線 |
cY+sX+d=0 s= (x2-x1)/sqrt( (x2-x1)^2+(y2-y1)^2) c= (y2-y1)/sqrt( (x2-x1)^2+(y2-y1)^2) d=-((y2+y1)*(y2-y1)/2+(x2+x1)*(x2-x1)/2 )/sqrt( (x2-x1)2+(y2-y1)2) | |
直線の方程式 |
cY+sX+d=0 s*s+c*c=1;と表現した時 1)原点から直線迄の距離は |d| その位置は(-s*d,-c*d) 2)点(X1,Y1)からの距離rは r=|cY1+sX1+d| 3)点(X1,Y1)に一番近い点 {c(cX1-sY1)-s*d,-s(cX1-sY1)-c*d} 4)媒介変数表示すると X= ct-s*d ; Y=-st-c*d ; 5)X'=x-dx,Y'=y-dyと座標変換した時 cY'+sX'+d+(cdy+sdx)=0 6)直線がX 方向に平行になるよう 回転させたい。 Y'+d=0;にしたい場合 X'= cx-sy x= cX'+sY' Y'= sx+cy y=-sX'+cY' Y'-d=0;にしたい場合 X'=-cx+sy x=-cX'-sY' Y'=-sx-cy y= sX'-cY' | 2直線の交点 c1*y+s1*x+d1=0 c2*y+s2*x+d2=0 x=( d1*c2-d2*c1)/q y=(-d1*s2+d2*s1)/q q= c1*s2-c2*s1 |
3角型の面積 |
s=(a+b+c)/2とおいて S=sqrt(s(s-a)(s-b)(s-c)) または =sqrt(((aabb+aacc+bbcc)-(aaaa+bbbb+cccc)/2)多角形の面積はこっち | |
サンプルリスト
---------------------------------------------------------------------- 多角形の内と外の判定 3角形を含む任意の多角形の内外判定 点 x,y と n多角形 ptを与えて 点が内側か外側かを判定 function PolygonExterior(x,y,n:integer;pt:array of TPoint):boolean; var i,ct,nx,dx,dy,rx,ry:integer; begin pt[n]:=pt[0]; {始点は終点と等しいとします} ct :=0; for i:=0 to n-1 do begin rx:=x-pt[i].x; nx:=x-pt[i+1].x; if ((rx<0)and(nx>=0)) or ((rx>=0) and (nx<0)) then begin ry:=y-pt[i].y; dx:= pt[i+1].x- pt[i].x; dy:= pt[i+1].y- pt[i].y; if longint(rx)*longint(dy)<longint(ry)*longint(dx) then Inc (ct) else Dec(ct); end; end; Result:=ct=0; end; アルゴリズム解説: 点を通る直線を引いて何度線分が横切るかを調べる方法もありますが、今回 は、点の位置に立って多角形データを順に眺めていって自分の体が1回転す るかどうかを調べます。自分が内側に立っていれば体は1回転しますね? 詳しく角度を調べると遅いので、180度単位に横切るかどうかを調べます 自分の体を回す代わりに、多角形の線分が自分より上下右左にあるかで 上にあって左から->右に変化すれば +1 右から左なら-1とします。 下にあって左から->右に変化すれば -1 右から左なら+1とします。 A -> B -> C -> D -> E -> F -> G -> H ->A 計 A-------------------B P0 +1 0 0 0 0 0 +1 0 2 | | P1 +1 0 0 0 -1 0 0 0 0 | F-----------E | P2 +1 0 +1 0 0 0 0 0 2 |P0 | P1 |P2 | | | | | H---G | | D---C 左右の変化を判定してる部分が if ((rx<0)and(nx>=0)) or ((rx>=0) and (nx<0)) then .... 上か下かを判定してる部分が if longint(rx)*longint(dy)<longint(ry)*longint(dx) then ... コメント: 整数演算だけで判定していますから、TPointのbit数*2<=LongIntのビット数 である必要があります。 多角形上に完全に一致した場合どうなるかはご自分で調べてみて下さい。 使用例: マウスを動かしながらクリックすると多角形が描かれ、クリックせずに 動かすとその内側が赤く塗られます。 type TForm1 = class(TForm) procedure FormPaint(Sender: TObject); procedure FormMouseDown(Sender: TObject; Button: TMouseButton; Shift: TShiftState; X, Y: Integer); procedure FormMouseMove(Sender: TObject; Shift: TShiftState; X, Y: Integer); private { Private 宣言 } public { Public 宣言 } end; var Form1: TForm1; n:integer; pt :array [0..101] of TPoint; implementation {$R *.DFM} procedure TForm1.FormPaint(Sender: TObject); var i:integer; begin if n>0 then begin Form1.Canvas.MoveTo (pt[n-1].x,pt[n-1].y); for i:=0 to n-1 do with pt[i] do Form1.Canvas.LineTo (x,y); end; end; procedure TForm1.FormMouseDown(Sender: TObject; Button: TMouseButton; Shift: TShiftState; X, Y: Integer); begin if n <99 then begin pt[n].x:=X; pt[n].y:=Y; inc(n); end; Invalidate; end; procedure TForm1.FormMouseMove(Sender: TObject; Shift: TShiftState; X, Y: Integer); begin if not PolygonExterior(x,y,n,pt) then Canvas.Pixels[x,y]:=clRed; end; end. ----------------------------------------------------------------------- 線分の上かどうか(多角形) 点 x,y と n多角形 ptを与えて 多角形の内側かどうかと同時に使う事が多い、指定した線分の上かどうか の判定方法です。帰り値が -1 なら線分の上ではないです。でなければ、 帰り値の配列番号上の線分の上に居ます。 function PolygonNear(x,y,n:integer;pt:array of TPoint):Integer; var i,x0,y0,x1,y1:integer; var rx,ry,dx,dy,dlen,slen:LongInt; //D4ならInt64として下さい begin pt[n]:=pt[0]; for i:=0 to n-1 do begin with pt[i ] do begin x0:=x; y0:=y; end; rx:= x -x0; ry:= y -y0; with pt[i+1] do begin x1:=x; y1:=y; end; dx:= x1-x0; dy:= y1-y0; if dx>0 then begin {クリッピン判断。線分の入る箱にあるかどうか} if rx<0 then continue; {箱になければ次の判定に飛ぶ} if rx>dx then continue; end else begin if rx>0 then continue; if rx<dx then continue; end; if dy>0 then begin if ry<0 then continue; if ry>dy then continue; end else begin if ry>0 then continue; if ry<dy then continue; end; dlen:=abs(rx*dy-ry*dx) ; dx:=abs(dx); dy:=abs(dy); if dx>dy then slen:=dx*2+dy else slen:=dy*2+dx; {距離は約2ピクセルに調整しています} if dlen < slen then begin Result:=i; exit; end; {発見した} end; Result:= -1; {なかった} end; 「解説」 クリッピング判定を先にしてから線分迄の距離を計算しています。 割算やルートを実際に計算すると遅いので dlen=線分迄の距離*線分の長さ として slen=線分の長さx2=2*√(dx*dx+dy*dy);の近似値 を求めて比較しています。 データ精度とピクセルとが違う場合は、slenをその比率倍する必要がある のは当然です。 「使用例」他は前回と同じで MouseMoveだけ変更 var oldcc:integer; // procedure TForm1.FormMouseMove(Sender: TObject; Shift: TShiftState; X, Y: Integer); var cc,typ:integer; begin if n>0 then begin cc := PolygonNear(x,y,n,pt); if oldcc<>cc then begin {判定結果が前回と違ってたら} Canvas.Pen.Color:=clRed; {線を赤で塗る} if cc>=0 then begin with pt[cc ] do Canvas.MoveTo (x,y); with pt[cc+1] do Canvas.LineTo (x,y); end; Canvas.Pen.Color:=clBlack; {前の線を黒で塗って戻す} if Oldcc>=0 then begin with pt[Oldcc ] do Canvas.MoveTo (x,y); with pt[Oldcc+1] do Canvas.LineTo (x,y); end; Oldcc:=cc; end; end; end; ------------------------------------------------------------ Int32x32To64のインラインasm版 32bitの掛算をして64bitの結果が欲しい場合、DELPHI4 で拡張された INT64に先に変換してから掛算させると64bitの掛算をするために非常に 効率が悪く速度が落ちるようです。 そこで WinAPIの同名の関数をインラインアセンブラで書いてみました。 function Int32x32To64(X, Y: Integer): int64; asm MOV EAX,X {register呼び出し規約の場合はXはEAXなのでホントは不要} IMUL Y end; また、D3を使っていると前回掲示した内外判定や線上判定はTPointを16bit以 上で使っている場合には失敗します。といってINT64はありませんから 以下の ような関数を書いてみました。 以下はD1では使えません D3でテストしています。 {掛算(32x32=64)して引算(64)しその結果が正かゼロか負なら1,0,-1を返す} function MulSubSGN(a,b,c,d:integer):Integer;register;{-a*b + c*d} asm mov eax,a {a=eaxなのでホントは不要} IMUL b {b=edx} xchg c,eax {c=ecx} xchg d,edx {dはregisterでもメモリ} IMUL edx sub eax,c {a*b-c*dに見えるが交換してるので注意} sbb edx,d je @pltest {edxがゼロなら 下位テスト} jge @set1 {edxが正なら 1} mov eax,-1 {edxが負なら-1} jmp @exit @SET1: mov eax,1 jmp @exit @pltest: cmp eax,0 jne @SET1 @exit: end; { (-a*b+c*d)/√(b^2+d^2) を計算するのだが √(b^2+d^2)をま ともに計算すると遅いので 概算して求めている } function RoughDistance(a,b,c,d:integer):Integer;stdcall;{ (-a*b+c*d)/√(b^2+d^2)} asm mov eax,a IMUL b mov a,eax mov ecx,edx mov eax,c IMUL d sub eax,a sbb edx,ecx mov a,eax mov c,edx {b^2+d^2} mov eax,b mov edx,d test eax,eax jns @absskp1 neg eax @absskp1: test edx,edx jns @absskp2 neg edx @absskp2: cmp eax,edx jge @swapSkp xchg eax,edx @swapSkp: shr edx,1 add eax,edx je @exit {ゼロなら割算が出来ない} mov ecx,eax {割算} mov eax,a mov edx,c idiv ecx @exit: end; ---------------------------------------------------------- MulSubSGN は 内外判定 #786 if rx*dy>ry*rdx then inc (ct) else dec(ct); を if MulSubSGN(rx,dy,ry,rdx)< 0 then inc (ct) else dec(ct); と置き換えて使う事が出来ます。 RoughDistance は rx,ry 先の dx,dyの線分までの距離を概算で求める演算 線の上の判定 #788 の dlen:=abs(rx*dy-ry*dx) ; dx:=abs(dx); dy:=abs(dy); if dx>dy then slen:=dx*2+dy else slen:=dy*2+dx; {距離は約2ピクセルに調整しています} if dlen < slen then begin Result:=i; exit; end; {発見した} 以上の5行を if abs(RoughDistance(rx,dy,ry,dx))<2 then begin Result:=i; exit; end; {発見した} と 置き換えて使います。
線同士が交わるかの判定 function xchk(x0,y0, sx,sy,rx,ry,nx,ny:double):boolean ; var dx,dy,e0,e1,e2:double; var ryq,nyq:double; begin sx:=sx-x0; rx:=rx-x0;nx:=nx-x0; sy:=sy-y0; ry:=ry-y0;ny:=ny-y0; ryq:=rx*sy-ry*sx; nyq:=nx*sy-ny*sx; if (ryq*nyq)>0 then {同じ符号なら交差しない} begin result:=False; exit; end; dx:=nx-rx; dy:=ny-ry; e0:=(ry*dx-rx*dy);e2:=(sy*dx-sx*dy); if 0 < e2 then result:=( e0<e2) and (0<e0) else result:=( e0>e2) and (0>e0); end;
http://www.and.or.jp/~ikeuchi/makedemo/effect/math/hypot/index.htm
上の方法は、 if |dx|<|dy| then swap dx,dyABS(a)は、多くのコンパイラで組込みマクロによって mov eax,a CDQ //eaxが負数ならedx=-1 xor eax,edx //eaxが負数なら全部のビットを反転 sub eax,edx //さらに+1すれば完全な負数になる と展開されるので、内部で分岐が無く高速です。 この方式を利用して インラインアセンブラを使うと分岐無しで書くことが出来ます。 最後の2行(sarとadd)を取り除くと、絶対値の大きな方を選ぶ事になる。 --------------- 誤差 最悪 12% の整数 高速 hypot(a,b) ------ function ihypot(a,b:integer):Cardinal; asm push b //delphiではレジスタ渡しなので mov eax,a // この行はたぶん不要 CDQ //eaxが負数ならedx=-1 xor eax,edx //eaxが負数なら全部のビットを反転 sub eax,edx //さらに+1すれば完全な負数になる mov ecx,eax pop eax CDQ //eaxが負数ならedx=-1 xor eax,edx //eaxが負数なら全部のビットを反転 sub eax,edx //さらに+1すれば完全な負数になる mov edx,eax sub eax,ecx rcr eax,1 sar eax,31 //eaxが負数ならedx=-1 xor edx,ecx and eax,edx xor edx,ecx //edxを元に戻す xor ecx,eax //小さい方がecxになる xor eax,edx //大きい方がeaxになる shr ecx,1 //小さい方を半分にして add eax,ecx end; ---------- これを Cで書くと ---- ihypot(int a,int b) { a=abs(a); b=abs(b); { register w=( ( a-b ) >> 31 ) & ( a^b ); /* a>bなら w=0 */ return ( a^w )+( b^w )/2; } }
//精度がもう少し必要な場合用に0.2%精度のルーチン // 計算中の桁溢れに注意 24bit以下なら安全 function Int32x32Div(X, Y, Z: Integer): Integer; asm MOV EAX,X {register呼び出し規約の場合はXはEAXなのでホントは不要} IMUL Y IDIV Z end; function iHypot1(a,b:Integer):Integer; var w:integer; begin a:=abs(a); b:=abs(b); Result:=0; if a<b then begin w:=a;a:=b;b:=w;end; if b*2< a then begin Result:=a+Int32x32Div(b,b,a)*121 div 256; exit; end; w:=(b-a div 2); Result:= ( 143*a + 62*w ) div 128 + (Int32x32Div(w,w,a)*7) div 32 ; end; //同じく 1% 程度の精度 (GUI 処理ならこれで十分) function iHypot2(a,b:Integer):Integer; var w:integer; begin a:=abs(a); b:=abs(b); if a<b then begin w:=a;a:=b;b:=w;end; Result:=a+ Int32x32Div(b,b,a)*55 div 128; end;
線分と点の距離 直線迄の距離は (rx*dy-ry*dx)/√(dx2+dy2) この時の直線上に投影した点の線分始点からの距離は √( (rx2+ry2)-(rx*dy-ry*dx)2/(dx2+dy2) ) この値が0〜線分の長さ√(dx2+dy2)に収まっていれば直線迄の距離が答え 負なら線分始点迄の距離 正なら線分終点迄の距離が答えとなります 場合分けを整理してpascalで書くと function Point2SegmentDistance(x0,y0,x1,y1,px,py:double):double; var rx,ry,dx,dy,qx,qy,L2,W:double; begin dx:=x1-x0; dy:=y1-y0; L2:=dx*dx + dy*dy; rx:=px-x0; ry:=py-y0; W :=rx*dx + ry*dy; if L2 < W then begin rx:=x1-px; ry:=y1-py; W :=rx*dx + ry*dy; end; if W<0 then result := sqrt(rx*rx+ry*ry) else result := abs (rx*dy-ry*dx)/sqrt(L2); end; // 最善時の計算量に注目した場合 function Point2SegmentDistance(x0,y0,x1,y1,px,py:double):double; var ly,cx:double; var pxm,pym,x0m,y0m:double; begin pxm:=px-x1; pym:=py-y1; x0m:=x0-x1; y0m:=y0-y1; cx:= x0m*pxm+y0m*pym ; //線分がX軸に水平になるよう回転 if cx<0 then begin Result:=hypot(pxm,pym); end else begin pxm:=px-x0; pym:=py-y0; x0m:=x1-x0; y0m:=y1-y0; cx:= x0m*pxm+y0m*pym ; //線分がX軸に水平になるよう回転 if cx<0 then begin Result:=hypot(pxm,pym); end else Result:= abs(y0m*pxm-x0m*pym)/hypot(x0m,y0m) ; end; end;
//ミッチェナー(Michener)のアルゴリズムを利用し //円を水平線で塗り潰す。 //Michenerのアルゴリズムについては検索して下さい // 水平線で塗る為の関数呼び出し場所を確認の事 // procedure CirFill(Xc,Yc,r:Integer); procedure xline(y,x0,x1:Integer); begin Canvas.MoveTo(x0+Xc,y+Yc);//動作確認用の水平線描画 Canvas.LineTo(x1+Xc,y+Yc); end; var x,y,df:Integer; begin x :=r; y :=0; df:=-2*r+3; // 判定値の初期値 誤差は2倍して考える while x >= y do begin xline(-y,-x,x); xline( y,-x,x); if df > 0 then begin // (x-1,y+1) の半径誤差(x変化)の方が小さい xline( x,-y,y); xline(-x,-y,y); df := df+ 4*(-x+y) +10; dec(x); end else begin // (x,y+1) の半径誤差(x変化無) の方が小さい df := df + 4*y +6; end; inc(y); end; end;----------------------------------------------------------------------
★楕円 媒介変数r: x=Asin(r),y=Bcos(r) これを回転/平行移動したもの ★最小2乗法による直線推定 【回帰直線】 Y=aX+bのa,bを求めるのに a=(XY -X*Y/N) /(XX-X*X/N) b=(XX*Y-X*XY)/N/(XX-X*X/N) XX=Σ(Xn*Xn) XY=Σ(Yn*Xn) X =ΣXn Y =ΣYn 【問題点】 通常知られている直線の推定方法は回帰直線による方法だが, 実際には誤差を最小にする方法でなく,X方向かYの誤差の2 乗和なので,計測には向かない.回帰直線を求める方法では 回転変換したデータで計算して同じ結果が獲られない. 【直線の方程式】 cY+sX+d=0 s*s+c*c=1;{または Y=st-d/c ;X=ct-d/s;} とした時,点(x1,y1)から直線迄の距離z1が誤差になる. z1=cy1+sx1+d 最小2乗法では誤差の2乗和を最小にするので ΣZn*Zn を最小にするs,dを求める ΣZn*Zn =Σ(cYn+sXn+d)^2 最小値は微分してゼロになる点なのでdで微分すると 2Σ(cYn+sXn+d)=0 cΣYn+sΣXn+Σd=0 ------------ a) cで微分する為にsをcで微分する事を考える s=(1-c^2)^(1/2) ---> s'=-c/cqrt(1-c*c)=-c/s cで微分すると Σ2(c*Yn+s*Xn+d)*( Yn - Xn*c/s)=0; Σ2(c*Yn+s*Xn+d)*(s*Yn - c*Xn)=0; Σ (c*Yn+s*Xn )*(s*Yn - c*Xn) +Σd*( s*Yn - c*Xn)=0; Σ{c*Yn*s*Yn -c*Yn*c*Xn+s*Xn*s*Yn -s*Xn*c*Xn } =-Σd*( s*Yn - Xn*c) Σ{s*c*Yn*Yn -c*c*Yn*Xn+s*s*Xn*Yn -s*c*Xn*Xn } =-Σd*( s*Yn - Xn*c) Σ{s*c*(Yn*Yn-Xn*Xn) -(c*c-s*s)Yn*Xn } =-Σd*( s*Yn - Xn*c); s*c*Σ(Yn*Yn-Xn*Xn) -(c*c-s*s)ΣYn*Xn =-d*Σ( s*Yn - Xn*c) ★3つの方程式をまとめると YY=Σ(Yn*Yn) XX=Σ(Xn*Xn) XY=Σ(Yn*Xn) X =ΣXn Y =ΣYn N=Σ1 c*c+s*s=1 ----------- 1) c*Y+s*X+Nd=0 ------------ 2) s*c(YY-XX)-(c*c-s*s)XY =-d(s*Y-c*X) 3) 3)に2)式を代入する s*c(YY-XX)-(c*c-s*s)XY =( c*Y+s*X)(s*Y-c*X)/N =( c*s*Y*Y-c*c*Y*X+s*s*X*Y-c*s*X*X)/N =(-s*c*(X*X-Y*Y)-(c*c-s*s)*X*Y)/N よって s*c(YY-XX+(X*X-Y*Y)/N) =(c*c-s*s)(XY-X*Y/N) s*c/(c*c-s*s)= (XY-X*Y/N )/(YY-XX+(X*X-Y*Y)/N) s*c/(c*c-s*s)は s=sin(a)c=cos(a)とすれば sin(2a)/cos(2a)/2=tan(2a)/2なので a=arctan{2*(XY-X*Y/N )/(YY-XX+(X*X-Y*Y)/N)}/2 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ と求められる aからsin,cosを求めて d=-(cY+sX)/N; Σ(cYn+sXn+d)*(cYn+sXn+d) =c*c*YY + s*s*XX + d*d*N + 2*c*s*XY + 2*d*(c*Y+s*X) =c*c*YY + s*s*XX + 2*c*s*XY -d*d*N ★最小2乗法による円弧推定 【円弧の方程式】 (X-a)^2+(Y-b)^2=r^2 とした時,点(x1,y1)から円弧迄の距離z1が誤差になる.2乗誤差は Σz1=Σ{sqrt((X1-a)^2+(Y1-b)^2)-r}^2 =Σ{sqrt((X1-a)^2+(Y1-b)^2)^2 -2r*sqrt((X1-a)^2+(Y1-b)^2)+r*r =Σ(X1-a)^2+(Y1-b)^2) -2r*sqrt((X1-a)^2+(Y1-b)^2)+r*r =XX-2aX+aaN+YY-2bY+bbN+rrN-2rΣ{sqrt((X1-a)^2+(Y1-b)^2)} 右辺のsqrt項がある為 このような距離誤差の解を得るのは困難. その代用として中心からの距離の2乗の誤差の2乗を最小にする. いわば面積誤差を最小にする. そうする事で,円の内側と外側とで誤差の重みが違う事になるが, それは良い方向に働くようなので可とする. Σ zn= Σ((Xn-a)^2+(Yn-b)^2-r^2)^2 a,b,rで微分すると Σ-2((Xn-a)^2+(Yn-b)^2-r^2)2(Xn-a)=0 ---a) Σ-2((Xn-a)^2+(Yn-b)^2-r^2)2(Yn-b)=0 ---b) Σ-4((Xn-a)^2+(Yn-b)^2-r^2)r=0 ---r) 分解して Σ(Xn*Xn+a*a-2aXn+Yn*Yn+b*b-2bYn-r^2)(Xn-a)=0 ---a1) Σ(Xn*Xn+a*a-2aXn+Yn*Yn+b*b-2bYn-r^2)(Yn-b)=0 ---b1) Σ(Xn*Xn+a*a-2aXn+Yn*Yn+b*b-2bYn-r^2)=0 ---r1) a1),b1)の中で(Xn-a)の項の内,-aはr1)式より相手がゼロなので Σ(Xn*Xn+a*a-2aXn+Yn*Yn+b*b-2bYn-r^2)Xn=0 ---a2) Σ(Xn*Xn+a*a-2aXn+Yn*Yn+b*b-2bYn-r^2)Yn=0 ---b2) XXX=Σ(Xn*Xn*Xn)のように表示する. XXX+aaX-2aXX+YYX+bbX-2bYX=rrX ---a3) XXY+aaY-2aXY+YYY+bbY-2bYY=rrY ---b3) XX +aaN-2aX +YY +bbN-2bY =rrN ---r3) XXX-2aXX+YXY-2bXY =(rr-aa-bb)X ---a4) XXY-2aXY+YYY-2bYY =(rr-aa-bb)Y ---b4) XX -2aX +YY -2bY =(rr-aa-bb)N ---r4) r4)の右辺ををa4),b4)に代入 XXX+XYY -2bXY-2aXX =X(XX+YY -2aX -2bY)/N ---(a2 YYY+XXY -2bYY-2aXY =Y(XX+YY -2aX -2bY)/N ---(b2 XXX+XYY -2bXY-2aXX =X*(XX+YY)/N -2aX*X/N -2bY*X/N ---(a2 YYY+XXY -2bYY-2aXY =Y*(XX+YY)/N -2aX*Y/N -2bY*Y/N ---(b2 2a( X*X/N -XX)+ 2b(X*Y/N -XY) =X(XX+YY)/N-XXX-XYY ----1) 2a( X*Y/N -XY)+ 2b(Y*Y/N -YY) =Y(YY+XX)/N-YYY-XXY ----2) r*r=(XX+YY-2.0(a*X+b*Y) )/N+a*a+b*b; ----3) この3つの方程式を解けば良い.
重心というのは、そこを持つと左右のバランスが取れる位置 面積を細かく分割したものをdSとするとそれを集めた ∫dS が面積 座標Pとその微少な面積を積和し、それを全体の面積で割る ∫PdS/∫dS これが重心 xn座標に重みgnがかかっていれば (Σxn*gn)/(Σgn)という形式になります 面積を求める方法は 1) 「原点を頂点とする3角形」で分割して積算 と 2) 「X軸/Y軸への台形」で分割して積算 の2つが良く使われています。 2)の方法のサンプル 精度が要求される場合は、重心付近を原点に移動して計算します。 この時の重心付近は、単に多角形の頂点の平均でもOK どちらも、線分の進行方向の右/左側に閉曲面があるかどうかで面積の符号 を反転させれば良いのです。 重心だけが必要なら、X軸とY軸で符号を反対にして計算し 面積が負数になっ てもモーメントも負数になるから右回/左回りは無視して計算すればok 多角形を構成する M個の線分 Pn,Pn+1 が ある場合、 | /pn+1 この線分とx軸との 面積を求めてゆきます。 | / | dx=x(n+1)-x(n) としてその符号そのまま | / | 台形の面積の公式を使い積算してゆきます | |pn| つまり dxが負なら減算されます +------------>X この方法で計算する時は輪郭線の接続順(回転方向)が問題になります。 方向が逆になれば負数になります。 PASCAL=DELPHI program test; uses SysUtils; type TPointF = record x,y: Extended; end; var Sx,Sy:Extended; Mx,My:Extended; dx,dy:Extended; px,py:Extended; DT :array [0..100]of TPointF; i,N:integer; function PointF(x,y:Extended):TPointF; begin Result.x:=x; Result.y:=y; end; begin N:=0; DT[N]:=PointF(31,37);inc(N); DT[N]:=PointF(43,53);inc(N); DT[N]:=PointF(27,47);inc(N); DT[N]:=PointF(31,62);inc(N); DT[N]:=PointF(10,51);inc(N); DT[N]:=DT[0]; //終点は始点と同じ Sy:=0 ; Sx:=0 ; //面積累積レジスタをクリア My:=0 ; Mx:=0 ; //モーメント累積レジスタをクリア for i:=0 to N-1 do begin dy:=(DT[i+1].y-DT[i].y); dx:=(DT[i+1].x-DT[i].x); { 三角形 + 四角形 } Sx:=Sx+dx*dy/2 +dx*DT[i].y ; //台形の面積 Sy:=Sy+dx*dy/2 +dy*DT[i].x ; //台形の面積 Mx:=Mx+dx*dy/2*(DT[i+1].x-dx/3)+dx*DT[i].y*(DT[i+1].x-dx/2);//右回モメント My:=My+dx*dy/2*(DT[i+1].y-dy/3)+dy*DT[i].x*(DT[i+1].y-dy/2);//右回モメント end; //計算結果は Sx=-Syになりますから、ホントはSx,Syの一方を計算すればok px:=Mx/Sx; //重心X座標 py:=My/Sy; //重心Y座標 end.
いわゆる3次スプラインは行列演算が入るので結構厄介ですし、 全部の点列が得られないと計算に入れません。 比べてこの方式は、点列が入手出来る度に計算出来る利点があります。 その上、混合スプラインや雲形定規スプラインに比べて接続感が良好。 また、滑らか度合いを係数 k で調整可能です。 さらに、整数化すれば、Win32APIにあるBezier系の関数を使って 高速描画出来る特徴もあります。 注)この方法は一応裏目小僧オリジナルの方法と信じていますが、 オリジナル性の調査はしていません。 DELPHI type TDPoint = record x: double; y: double; end; type TDp4 = record x1,y1: double; x2,y2: double; x3,y3: double; x4,y4: double; end; /////////////////////////////////////////////////// // 4点を与えてp0〜p1の範囲のベジェ点化して返す function BezierCvt(pr,p0,p1,p2:TDPoint):TDp4; var dx,dy,k,r,b:double; begin k:=0.3; //kは 0.1〜0.3の範囲 小さい程折線に近い with Result do begin x1:=p0.x; y1:=p0.y; x4:=p1.x; y4:=p1.y; dx:=x4-x1; dy:=y4-y1; r:=k*sqrt(dx*dx+dy*dy); // x2,y2 は p0点からpr-p1直線延長上距離rの点 dx:=p1.x-pr.x; dy:=p1.y-pr.y; b:=sqrt(dx*dx+dy*dy); x2:=x1+r*dx/b; y2:=y1+r*dy/b; // x2,y2 は p1点からp2-p0直線延長上距離rの点 dx:=p0.x-p2.x; dy:=p0.y-p2.y; b:=sqrt(dx*dx+dy*dy); x3:=x4+r*dx/b; y3:=y4+r*dy/b; end; end; /////////////////////////////////////////////////// //ベジェ点データqを与えてその区間 t=0〜1 で点を返す function BezierData(q:TDp4;t:double):TDpoint; var v:double; begin v:=1-t; with Result do with q do begin x:= v*v*v*x1+3*v*v*t*x2+3*v*t*t*x3+t*t*t*x4; y:= v*v*v*y1+3*v*v*t*y2+3*v*t*t*y3+t*t*t*y4; end; end; /////////////////////////////////////////////////// //呼び出し方のサンプル // 始点、終点では 始点終点を重ねるだけで、まあまあの結果が得られます。 // なお、 閉曲線なら始点終点を互いに重ねるだけの事です。 procedure TForm1.FormPaint(Sender: TObject); var i,j:integer; t:double; p:TDpoint; q:TDp4; var dd:array [0..10] of TDpoint; begin i:=0; dd[i].x:=100; dd[i].y:=10; inc(i); //始点を重ねる dd[i].x:=100; dd[i].y:=10; inc(i); dd[i].x:=150; dd[i].y:=200; inc(i); dd[i].x:=200; dd[i].y:=150; inc(i); dd[i].x:=250; dd[i].y:=300; inc(i); dd[i].x:=300; dd[i].y:=400; inc(i); dd[i].x:=350; dd[i].y:=300; inc(i); dd[i].x:=400; dd[i].y:=300; inc(i); dd[i].x:=400; dd[i].y:=300; inc(i);//終点も同じ点を重ねる with Canvas do begin Pen.color:=clRed; MoveTo(round(dd[1].x),round(dd[1].y)); for i:=2 to 7 do LineTo(round(dd[i].x),round(dd[i].y)); Pen.color:=clBlack; for i:=1 to 6 do begin q:= BezierCvt(dd[i-1],dd[i],dd[i+1],dd[i+2]) ; MoveTo(round(q.x1),round(q.y1)); for j:=1 to 100 do with BezierData(q,j/100) do LineTo(round(x),round(y)); end; //なお このqの値から直接WIN32APIのベジェ系の関数を呼ぶのは簡単でしょう end; end;
Bスプラインの解説
http://www.sra.co.jp/people/aoki/Kjo/Manuals/Kjo/Curve/Bspline/Bspline.htm
曲線・曲面入門ベジェ曲線 スプライン曲線 その他の曲線と比較
http://www.ccad.sccs.chukyo-u.ac.jp/manual/prgrm/curve/index.htm
http://ww3.tiki.ne.jp/~y-kawano/daigaku/cg-6.html
混合系のスプライン x(t)= (1-t)3*x1+3(1-t)^2*t*x2+3(1-t)*t^2*x3+t3*x4 y(t)= (1-t)3*y1+3(1-t)^2*t*y2+3(1-t)*t^2*y3+t3*y4 雲型定規式は 混合スプラインと同じで補間式だけが違い、 x(t) = ( -x0 * t *(t-1)*(t-1) +x1 *(t-1)*(3*t*t-2*t-2) -x2 * t *(3*t*t-4*t-1) +x3 * t * t *(t-1) )/2高速なCソースのある場所。